骨粗しょう症の検査
骨粗しょう症が疑われる場合、まず骨密度の検査を行います。骨密度の検査にはいろいろありますが、骨折しやすい太ももの付け根の骨や背骨の骨量をX線で測定するDXA法、手の骨のX線撮影し画像の濃淡で骨密度を測定するMD法の他、かかとの骨に超音波を当てて骨の固さを測定する超音波法などがあり、超音波法はX線を使用しないで簡単に検査できることから骨粗しょう症検診などのスクリーニング(選別)などにも用いられます。自治体の健康診断ではこの超音波法による検査が多いので受けた事があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
①DXA法 検査装置(例)
②かかと超音波測 検査装置(例)
歳相応で安心してはいけません
骨粗しょう症の診断基準になるのが若年成人(20~44差)の骨密度の平均値「YAM」です。この数値の70%未満の時に骨粗しょう症と診断されます。
ところで、前の項で骨量は年齢とともに減少するとお話ししました。実は年齢を重ねると骨密度はどんどん減少し、その年齢の平均値でも若年成人の骨密度の平均値70%を下回るのです。要するに、歳相応の骨密度であること=骨粗しょう症の危険ゾーンとなるポイントがあるのです。
健康診断で歳相応と言われるとなんとなく安心してしまいがちですが、骨粗しょう症に関して言えば、歳相応は必ずしも安心できる数値ではないと言う事なのです。心当たりのある方はもう一度検査結果を見直してみてください。