アンチエイジングと健康寿命

アンチエイジングと健康寿命

日本の平均寿命の長さは世界でもTOPクラスです。しかしこの「平均寿命」は「生きている」=「生命活動をしている」寿命であり、寝たきり状態や重い病気にかかっている人も元気で毎日を楽しく過ごしている人も、生きているという物差しでは同じ事とされます。

そこで近年出てきたもう一つの寿命の考え方が「健康寿命」です。
アンチエイジングの考え方は、健康寿命と密接に関わってきます。
健康寿命とは、健康上の問題がなく日常生活を送れる状態の事です。
老化が進むと体の機能が低下し、その結果日常生活に支障が出てきます。長寿社会で楽しく、自立した生活を送るためには老化のスピードを緩やかにするアンチエイジングがとても大切なのです。

「歩くことと食べること」~骨と歯から考えるアンチエイジング

アンチエイジングがイメージできたところでここからはもう少し具体的に私たちの生活を考えてみたいと思います。

さて、老化が進み、困る事はどんな事でしょうか?肌のつやがなくなってきた・・・困ります。髪の毛が抜けてきた・・・困ります。目が見えづらくなってきた、耳が遠くなってきた、どれも困ります。しかし自立した生活を営むという点で寝たきりになること、食事が思うようにできない事、すなわち「歩くことと食べること」、骨と歯が私たちの老後の生活に最も直結しているのではないでしょうか。

平均寿命と健康寿命

寿命には平均寿命と健康寿命の2種類があるとお話しました。
では、平均寿命と健康寿命にはどのくらいの違いがあるのでしょうか

下の図は平均寿命と健康寿命の関係を表した図です。
平均寿命と健康寿命の差、グレーで表された部分の年数が要介護年数ということになります。

男性

男性 平均寿命

女性

女性 平均寿命

簡単に言えば男性では約9年、女性では約12年、何かしらの介護が必要な生活を送るということになります。あなたは、もしご自身に介護が必要になった時、どなたに介護をしていただきますか?どのような生活が考えられますか?

平均寿命:厚生労働省「平成25年簡易生命表」
健康寿命:厚生労働省「第二回健康日本21(第二次)推進専門委員会」資料より作図

健康診断の不思議

老後の自立した生活に重要な骨と歯ですが、自治体や企業で実施している健康診断の項目に骨や歯に関する検診、骨密度や歯周病、虫歯検診が入っていない事にお気づきでしょうか?

骨粗しょう症の予防が叫ばれるようになってから、希望者のみ、もしくは一定のサイクルで健康診断に骨密度測定を行う自治体が増えてきています。歯周病予防の歯磨きの仕方などを指導する自治体もあります。しかしほとんどの自治体が、骨粗しょう症の怖さ、歯周病の恐ろしさを周知しているのにも関わらず骨と歯の健康は個々の健康管理に任せているのが現状です。