骨の成分と構造

骨の成分、ご存じですか?

ところで骨は何でできているかご存じでしょうか?
骨というとカルシウムを一番に思い浮かべる方が多いのではないかと思います。もちろんカルシウムも多く含まれますが、実は骨の主成分は先ほどの骨質のところでも出てきた通り、カルシウムやリンなどのミネラルとコラーゲンなのです。コラーゲンは一般にはお肌の成分として知られています。その為骨の成分がコラーゲンというのは意外だと感じる方も多いかもしれませんね。

骨の構造は鉄筋コンクリート

では、その骨はどんな構造をしているのでしょうか?
骨はビルのような構造をしています。鉄筋のような役割のコラーゲン繊維にカルシウムやリンがコンクリートのように沈着して骨を形づくっています。ビルを想像してみてください。鉄筋が規則正しく組まれていなかったり足りなかったりした状態でコンクリートをたくさん厚く塗ったビルは強いビルとは言えますか?いくらコンクリートが厚く固くても、鉄筋が外部からの衝撃を柔軟に受け止めてくれなければポキリと折れてしまいます。逆に鉄筋がどんなにしっかりと組まれていてもコンクリートがスカスカの状態では強い力に対抗できません。骨も同じです。
鉄筋(コラーゲン繊維)が規則正しく組まれ、コンクリート(カルシウムやリン)がしっかりと沈着していて初めて強い骨になるのです。

骨の構造