ケイ素の食品として摂取

ケイ素(珪素Si)を含む食品

ケイ素(珪素Si)を含む食品を一部ご紹介いたします。

食品名 水分(%) ケイ素含有率
(μg/100g)
玄米 16.4 4700
精白米 11.6 450
大豆 12.1 1100
ほうれん草 92.7 670
りんご 86.1 32
わかめ 92.2 1900
キハダマグロ 74.3 170
ブタロース 53.0 310

米、大豆、わかめといった日本人に昔からなじみの深い食品に多く含まれている事がわかります。

ケイ素の平均摂取量

ミネラルの研究の遅れもあり日本人のケイ素の平均摂取量のデータは公表されておりませんが、ヨーロッパや欧米での平均摂取量は1日20~50mg、インドや中国では140~200mgというデータがあります。そして、ケイ素摂取量の少ない国は股関節骨折による死亡率や障害率が多く、インドや中国では骨の障害率は非常に少ないということです。骨粗しょう症のコーナーでご紹介したフラミンガム子孫研究ではケイ素がカルシウムより骨密度に影響が大きいと結論づけていますが、ケイ素が米に多く含まれる事、昔の日本人が牛乳を飲む習慣がなかったのに骨が丈夫だったことなどを考えると納得がいくように思います。しかし最近の日本の食生活が欧米化している為、昔ほど日本人のケイ素の摂取量は多くないのではないでしょうか。

ケイ素を使った哺乳類の研究

骨に関するケイ素の影響はこのほかにマウスや馬で研究されています。マウスではケイ素を含むサンゴ粉末を与えることで骨が強靭になったとの結果が出ています。また、馬では競走馬にケイ素入りの飼料を与えた実験を行われています。競走馬は骨折などの故障により引退することから、人間以上に骨の健康を重視しなければなりません。そしてその実験の結果、血漿中ケイ素濃度が高い馬ほど競争寿命が長く、全走行距離が長いということがわかりました。